気の向くままに、毒舌に。

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自分の力を過信してはいけないと思ったお話~痴漢編~

私、自分で自分のこと強いと思っていたんです。

それは力の話ではなく、メンタルの話で。

もちろん力も強くなりたくて空手やキックボクシングも習ったし、パワハラやセクハラでメンタルを鍛えられたし、仕事で論理的に相手を説き伏せる力も身についたし、もうちょっとやそっとじゃ負けないって思い込んでいたんです。

でもそれは私の思い過ごしでした。自分の力を過信していました。

私、まだまだ弱かったです。だって今でも怖くて仕方ない。

何がって?痴漢とストーカーです。

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まず今回は痴漢にあったお話に焦点を当ててお話ししていきたいと思います。

 

私が初めて痴漢にあったのは、電車ではなく、ショッピングセンターでした。

確か小学6年生くらいの多感なときで、休日の混雑しているショッピングセンターで正面から堂々とおじさんに胸を触られたことでした。

恐怖で声も出なくて、そのあとおじさんと目が合ってもっと怖くなって、振り向くことなく少し遠くにいた親の元へ走って行ったことを今でも覚えています。

(でもやっぱりそのことは親には言えませんでしたけど)

 

さて、それから十数年。

直近で痴漢にあったのは、深夜の自宅への帰り道でした。

友達と遊んでいて、終電のひとつ前の電車で帰ってきた私は、左手にコンビニで買ったおでんの白滝と大根を持って、右手にスマホを持って友達とLINEをして、イヤホンでアイドルソングを聞きながら、閑静な住宅地を一人歩いていました。

(よく考えたらこれは夜道を歩くスタイルとして不用心すぎるのですが)

そのとき、私は後ろから自転車が近づいてくる気配を感じました。

道路の端によって、通り過ぎるのを待とうと歩く速度を少し落としたその時、私はお尻を後ろから鷲づかみにされました。

驚いて顔を上げると、自転車に跨ったまま私の2m前くらいで止まり、笑顔で見つめてくる知らない男の姿が。

見つめ合っていたのはおそらく20秒ほどでしたが、その短時間で私の頭は慌ただしく考えを巡らせていました。

正直、別にお尻を触られたことはどうでも良く(気持ち悪いことに変わりはないですが)、いかにこの状況を乗り切るか、それだけを考えていました。

昔の私だったら、一目散に走ったら10秒ほどで着くコンビニに逃げ込んだことでしょう。でも私が選んだのは「立ち向かう」ことでした。

このような反応を見たいだけの愉快犯には、リアクションを取らず無心でいることが一番効きます。

そのため、無心で痴漢をガン見するという選択をした私。                                   

その選択は正しかったようで、「ちぇっ」という言葉と共に痴漢は去って行きました。

その後私がしたこととは、そのときLINEをしていた友達に痴漢にあったという報告と、痴漢の詳細の説明(人相や服装)でした。

この時は、心身ともに強くなったから立ち向かえたし、怖くなかったのだと本気で思っていました。

 

これが勘違いだと気付いたのは痴漢にあった日から数日後のこと、夜7時くらいに仕事を終えて自宅に向かっている時でした。

この時間帯は少し人通りもあるため、今までは特に恐怖を感じる事もなく、むしろ安心して帰路についていました。

しかしその日は、後ろから自転車が来る気配がしたのです。

その気配に異様におびえている自分が居ました。

自転車が横を通り過ぎるたびに自分の鼓動が大きく早くなり、通り過ぎてからは何もなかったことに対して胸をなでおろす日々。

知らず知らずのうちに、あの痴漢は私に背後からの自転車に対する恐怖感を植え付けていたのです。

そしてそれは痴漢にあって約半年たった今でも変わらず、毎日背後に怯えている私がいます。

 

正直、私ってこんなに弱かったんだとかなりショックを受けました。

結局今回私が何を言いたかったかと言うと、自分が強いということは本当は思い込みかもしれません。

(正直私は力でも勝てる自信があって、電車で痴漢にあったら取り押さえてやろうとまで考えているほどでした)

もし痴漢にあうようなことがあれば、痴漢を捕まえたり痛めつけたりしようと考えずに、周りに助けを求めたり逃げたりして自分の身を守ることを優先して欲しいということです。

もちろん痴漢する方が悪いのですが、万が一取り返しのつかないことになってからでは絶対後悔します。

自分の身は自分で守る、そして自分の力は過信しない、この2つを覚えておいて欲しいなと思います。

(加えて夜道を歩くときはイヤホンをしたまま歩いてはいけません(笑))