自分のペースを勘違いして無理をしてしまっている話
世の中には行動の早い人もいれば遅い人もいますよね。
そもそも誰かと比べるからこそ早い、遅いが出て来るのであって、人間は十人十色、それぞれの最適なペースを持っています。
私達は生まれた時から、横並びの全員同じペースで行動することを強いられて来ました。
それこそ教育関係はその風潮が顕著で、早めに出来る子は優秀、遅い子は問題児のような扱いを受けていました。(私が子供の時には)
私はいつも比較的早く出来る方だったので、自分のペースで進めていけず、全員が終わるまで待っていないといけないことをストレスに感じていました。
また、いつも遅い子たちは、みんなが待っているというプレッシャーが焦りに変わり、いつもストレスだったと言っていました。
つまり、全員同じペースを強いられることは、両者にとってメリットがなかったのです。
最近では「自分のペースで」と言われることが増えたと思います。
これは、一見いいことのように思います。
自分のペースで物事を進めることに対して、理解を示してもらえているからです。
しかし、私達は物心ついた頃から他人と比較し早い、遅いとランク付けをする癖がついています。
それこそ、意識することなく。
例え「自分のペースで良い」と言われたところで、自分で無意識に周りと比較し、焦ってしまうのです。
他の人に負けないようにと、自分のペースを上回るペースを維持してしまい、疲れ果ててしまうのです。
もちろん人と競うことで、自分の力以上のものを発揮できたり、やる気が出たり、良いこともたくさんあります。
でも、競い合い続けると、どんどん疲れ果てていきます。
「自分のペースで」という一見とても親切で言われているであろう言葉でも、「自分のペース」が他の人に比べて早いのか遅いのか、気にかけてしまうきっかけになり、無意識に焦ってしまうのではないでしょうか?
だから私は、これが自分のペースだと思って頑張っている人は、実は無理をしているのではないかと思っています。
その過剰ペースは、短期間は良いかもしれませんが、それが長期化すると続けることはできません。
無意識に人と比べることを止めることは、なかなか難しいかもしれません。
だからこそ、「自分のペースより少しゆっくりやろう」「ゆっくりやっているのだから、他の人より遅れるのは仕方ない」くらいの心の余裕を常に持つ事が大切なのかなと、私は思います。
例えば、分かりやすい結婚。
周りが次々に結婚していくと、このペースに合わせないといけないと焦りますよね。
また一定の年齢になると、両親や同僚からのプレッシャーもかなり重圧です。
(もちろん女性は子供を産む年齢を考えると20代後半になると焦りますよね)
でも、焦ってずっと一緒に居たいと思えない人と結婚するより、本当にずっと一緒に居たいと思える人と結婚した方が絶対良いと、私はそう思います。
焦ったっていい結果には結びつきません。
そんなこんなで、第一次結婚ピークの24歳を過ぎ、両親・親族からのプレッシャーを跳ね除け、現在の第二次結婚ピークを過ごしているんですけれど(笑)
まあ、上記の例はあまり急ぐ必要も頑張る必要もない例なのですが(笑)
こんな感じで、例えば仕事だったり勉強だったり頑張る必要があることも、焦ることは仕方ないかもしれませんが、自分の無理のないペースで、ゆっくりゆっくり行っていきましょう。